フリーランスエンジニアとクレジットカード|会社員のうちに作るべき理由を解説

【フリーランスの始め方】

フリーランスになる前に、やっておけばよかった……と後悔することはいくつかある。クレジットカードの問題もその一つだ。

会社員だった頃は気にもしなかったんだが、独立してから「あのカード、もっと早く作っておけばよかった」と感じる場面が何度かあった。フリーランスは収入の証明がしにくく、審査が通らないケースが普通に起きる。

この記事では、フリーランスになる前に作っておくべきクレジットカードと、独立後でも審査に通りやすいカードをまとめた。正社員として10年間働いたあとフリーランスに転身し、SES契約で10年活動してきた経験をもとに、リアルな視点で書いていく。

ちなみに、クレジットカードは確定申告の経費管理にも使えるので、フリーランスにとって意外と重要なツールだ。税金対策全般についてはフリーランスの税金対策完全ガイドもあわせて参考にしてほしい。

まずはカードを比較してみる

会社員のうちに申し込んでおくのがおすすめ。審査通過率が高い時期を逃さないために、早めの行動がカギだ。

フリーランスはなぜクレジットカードの審査が通りにくいのか

結論から言うと、「収入が安定しているかどうか」の証明が難しいからだ。

会社員との「信用力」の違い

クレジットカードの審査では、申込者が「返済能力があるか」を確認する。会社員の場合、在籍確認・源泉徴収票・給与明細といった書類で収入を証明できる。毎月一定額が入ってくる安心感が、カード会社にとっての「信用」になるわけだ。

フリーランスはそれが難しい。月収が上下するし、来月も同じ仕事があるかどうかが不確かだ。カード会社の立場から見ると、リスクの読みにくい相手になってしまう。

審査で見られる主なポイント

一般的に審査では以下の要素が確認される。

  • 年収・月収の安定性
  • 勤続年数(フリーランスの場合は事業年数)
  • クレジットヒストリー(過去の支払い遅延・延滞の有無)
  • 現在の借入状況

独立したばかりのフリーランスは、事業年数が短く収入証明も出しにくいため、審査上の評価が下がりやすい。2年以上の確定申告実績があると通りやすくなるとも言われているが、独立直後はその実績がそもそもない。

必要書類の問題

会社員なら源泉徴収票でOKなところ、フリーランスは確定申告書の提出を求められることが多い。独立初年度は確定申告書自体がない状態になるため、収入証明ができないまま審査を受けることになる。

開業届や青色申告の手続きについては開業届と青色申告承認申請書の正しい出し方にまとめているので、参考にしてみてほしい。

会社員のうちに作っておくべきクレジットカード

在職中にカードを作るなら、ここで紹介するカードを検討する価値がある。ゴールドカードは年会費がかかるものの、フリーランスになってからだと審査が難しくなる場合があるため、「使うかどうかより、持てる状態にしておく」という考え方が正直なところだ。

三井住友カード ゴールド(NL)

項目 内容
年会費 5,500円(税込)※年100万円利用で翌年以降無料
還元率 0.5%〜7%(対象コンビニ・飲食店で高還元)
審査難易度 やや高め
おすすめの理由 ステータス・信用力ともに高く、フリーランス後も使い続けやすい

会社員として働いていた頃に作ったカードで、今も使っている。年100万円の利用条件は、仕事の経費(交通費・機器購入など)をまとめて払えばクリアしやすい。空港ラウンジも使えるので、出張がある人には特に便利。

JCBゴールド

項目 内容
年会費 11,000円(税込)※オンライン申込で初年度無料
還元率 0.5%〜10%(JCBオリジナルシリーズパートナー利用時)
審査難易度 高め
おすすめの理由 国内プロパーゴールドカードのスタンダード、ステータス重視の人向け

フリーランス後に「JCBゴールドが欲しい」と思っても、独立直後は審査が通りにくい場合がある。会社員のうちに作れるなら、作っておいて損はないカードだ。

楽天カード

項目 内容
年会費 永年無料
還元率 1%〜3%(楽天市場での利用でさらに高還元)
審査難易度 比較的通りやすい
おすすめの理由 年会費無料・高還元・フリーランスでも申込可能

楽天カードは比較的審査基準が広く、フリーランスでも申し込める場合が多い。ただ、ゴールドカードと比べるとステータスは落ちるため、「会社員のうちにゴールドを作り、普段使いに楽天カード」という組み合わせが使いやすい。

年会費無料で始めやすい楽天カード

ポイント還元率が高く、フリーランスの経費管理にも使いやすいカードだ。

フリーランスになってからでも作りやすいクレジットカード

「もう独立してしまった」という人も、カードが作れないわけではない。審査基準が比較的広いカードを中心に紹介する。ただし審査通過を保証するものではないため、自身の状況に合わせて検討してほしい。

楽天カード(自営業・フリーランス可)

前述のとおり、楽天カードは審査基準が比較的広く、自営業・フリーランスでの申し込みも可能だ。年会費無料・ポイント還元率1%という基本スペックも使いやすく、フリーランス1年目のカードとして現実的な選択肢。信用情報に問題がなければ通りやすいカードの一つだ。

セゾンカードインターナショナル

項目 内容
年会費 永年無料
還元率 0.5%(永久不滅ポイント)
特徴 独立直後や収入が不安定な時期でも申し込みやすいと言われる

セゾンカードは審査基準が独自で、勤続年数よりも支払い能力の実態を重視すると言われている。フリーランスでも申し込みやすいカードとして名前が挙がることが多い。

ライフカード

項目 内容
年会費 永年無料
還元率 0.5%〜1.5%(誕生月は3倍)
特徴 独立後・フリーランスでの申し込み実績あり

信用情報に問題がなければ、フリーランスでも申し込みやすいカードの一つだ。年会費無料で維持コストがないため、サブカードとして持っておくのも選択肢になる。

freeeカード(個人事業主・法人向け)

項目 内容
年会費 無料(freeeアカウントが必要)
特徴 会計ソフト「freee」と連携、経費を自動で仕分け
対象 個人事業主・法人

会計ソフトのfreeeを使っているなら、連携カードとして検討する価値がある。経費の仕分けが自動化されるため、確定申告の手間がかなり減る。ただクレジットカードとしての還元率は高くないため、ポイント目的には向かない。

フリーランスがクレジットカードを使う際のポイント

経費管理・確定申告との連携

フリーランスにとって、クレジットカードは経費管理の強力なツールになる。仕事用のカードを1枚決めて、事業の支出をそこに集約しておくと、確定申告のときに明細をそのまま使えて楽だ。

私自身、フリーランスになった最初の年は現金払いとカード払いが混在していて、領収書の管理がかなりしんどかった。翌年から「仕事の経費は全部カード」に統一したら、かなりラクになった。税金・お金の管理全体についてはフリーランスエンジニアの税金・お金の管理もあわせて読んでみてほしい。

リボ払いには注意が必要

カードによっては「自動リボ払い」がデフォルト設定になっているものがある。毎月の支払いは少なくなるが、手数料(実質年率15%前後)が積み上がるため、フリーランスの収入管理という観点では使い方を誤るとリスクになる。一括払いを基本にして、リボ払い機能は使わないか、必要なときだけ活用するスタンスが無難だ。

まとめ:カードは「作れる時期」に作るのが鉄則

クレジットカードの審査は、会社員と比べるとフリーランスはどうしても不利になる。

  • フリーランスは収入証明が難しく、審査上の信用力が下がりやすい
  • 会社員のうちにゴールドカード(三井住友・JCB等)を作っておくのが理想
  • 独立後でも楽天カード・セゾンカード・ライフカード等は比較的申し込みやすい
  • 経費はカード1枚に集約すると確定申告がラクになる
  • リボ払いは手数料が高いため、一括払いを基本にする

「フリーランスになってから考えよう」では遅い場合がある。まだ会社員の方は、今のうちに1〜2枚を作っておくのが得策だ。

迷ったらまず楽天カードから

年会費無料・高還元・フリーランスでも申し込みやすい。まず1枚作るならここから。

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