フリーランスエンジニアの収入のリアル|正社員との違いとについて

はじめに

「フリーランスになると収入が上がる」
そんな話を耳にして、独立に憧れるエンジニアは少なくありません。

ですが実際のところ、正社員と比べてフリーランスの収入はどのように違うのでしょうか。

私は現在38歳、フリーランス歴9年目のインフラ系エンジニアです。正社員時代の月収は18万円でしたが、フリーランスに転身した現在は月55万円(税込)を安定して得ています。

この記事では、正社員とフリーランスの収入のリアルな違いを、私自身の体験談を交えて解説します。


正社員時代の収入と働き方

専門学校を卒業後、私はIT業界に正社員として就職しました。

  • 初任給:18万円
  • ボーナス:年2回(1回あたり給料の1.5倍程度)
  • 残業代:時間帯(22時以降)によって変動あり

仕事はシステムオペレーターからスタート。システム運用や障害対応など、定型業務が中心で、キャリアアップのペースは遅めでした。

収入面では安定しているものの、昇給幅が小さく「このままで大丈夫か」と不安を感じていたのを覚えています。


フリーランス転身後の収入の変化

その後、友人の紹介をきっかけに10年続けた会社を退職し、フリーランスへ転身しました。

最初の頃はアピールできるスキルが少なく、案件探しにとても苦労しました。面談を何度も受けても不採用になることもあり、案件が決まるまでは精神的に辛い時期もありました。

さらに、案件が決まっても自分のスキルに合っていない案件を選んでしまい、納期に追われて不安に駆られることも…。

しかし、失敗や学びを積み重ねていく中で少しずつスキルが身につき、現在はインフラ系エンジニアとして月単価50万円(税抜)・税込55万円を安定して得られるようになりました。

正社員時代と比べて収入は大きく増えましたが、そこに至るまでには試行錯誤が必要でした。


正社員とフリーランスの収入の違い

ここで、正社員とフリーランスの収入を整理して比較してみます。

正社員の特徴

  • 月給制+ボーナス
  • 社会保険料の会社負担あり
  • 昇給ペースは緩やか

フリーランスの特徴

  • 月単価制(案件ごとに報酬が決まる)
  • 社会保険料・年金は全額自己負担
  • 経費計上や青色申告で節税が可能

👉 単純な「額面」だけを見るとフリーランスが有利ですが、税金や社会保険料を含めた手取り額は計算が必要です。
また、案件が途切れるリスクもあるため、収入の安定性は正社員の方が高いと言えるでしょう。


収入を安定させるためにやったこと

フリーランスとして収入を安定させるために、私が取り組んできたことを紹介します。

  1. 案件探しのルートを複数持つ
     友人の紹介や複数のエージェントへ依頼することで、自分に合ったさまざまな案件を紹介してもらい、契約できる確率を上げてきました。
  2. スキルアップを継続する
     運用系からインフラ構築へステップアップし、案件獲得につながる資格取得(ITパスポートやAWSのSolution Architect Associateなど)に取り組むことで、単価を上げられるようにしました。
  3. 生活リズムを整える
    睡眠時間を確保するために、なるべく同じ時間に寝るよう心がけ、食事もしっかり摂って規則正しい生活を送ることで、体調を崩すことなく安定した働き方ができています。

これらの工夫によって、フリーランス9年目の今も安定して働けています。


まとめ

正社員とフリーランス、それぞれにメリットとデメリットがあります。

  • 正社員:収入は安定、福利厚生が手厚いが、大きな収入アップは難しい
  • フリーランス:収入は大きく伸ばせるが、安定には工夫が必要

私自身、正社員時代の月収18万円から、フリーランスとして月55万円を得られるようになりましたが、その裏には多くの失敗と学びがありました。

フリーランスを目指す方は、ぜひ「収入アップ」だけでなく「安定して稼ぎ続ける工夫」にも目を向けてみてください。

私がフリーランスとして9年間続けてこられた大きな理由のひとつに、SES契約での働き方があります。
次回は、実際にSES契約で働いてきた経験をもとに、メリット・デメリットや案件の実態について詳しくご紹介します。

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